【女医ブログ】切迫早産で出産後の家族計画~次の子はいつ?~

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女医ブログをお読みいただき

ありがとうございます。

出産後の家族計画はとても大切です。

切迫早産を経験され、

自宅安静や入院を経験された方は、

妊娠や出産に「絶対大丈夫」というものはないんだ

ということを実感されたのではないかな、と思います。

ご主人も一緒に今後の家族計画を考えることは、

これから先の幸せを作っていくことになります。

是非一緒に考えてみて下さい。

その際に参考にして頂きたいことを

まとめますので、是非読んでみて下さい。

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家族計画~次の妊娠はいつ頃~
早すぎる妊娠にリスクはあるの?

まず、次の妊娠はいつ頃がいいのかについてです。

WHO(世界保健機構)は、

出産してから、次の子を妊娠するまでの間を

最低でも18カ月間、理想としては24カ月間は空ける

ように推奨しています。

前回の出産から1年半以内に再度妊娠することで

母親は

  • 妊産婦死亡(妊娠中から産後42日以内の死亡)
  • 深刻な病気にかかる など

のリスクが上がります。

(母親の年齢は関係ありません。

若くてもリスクが上がります。)

赤ちゃんは

  • 死産
  • 生後1年以内の死亡
  • 出生時体重の低下
  • 早産

などのリスクが上がります。

いくつか大規模な研究が

諸外国でされていますが、

早い時期に次の子の妊娠を希望する

(もしくは妊娠する)ことがありますが、

少なくとも12か月はあけた方が、

様々なリスクは軽減できます。

特に一人目が高齢出産だった場合、

二人目不妊の問題や、

染色体異常の確率が上がってくるなど、

妊娠を遅らせることで生じてくるリスクがありますが、

それでも最低12カ月はあけたほうがよいとのことでした。

また、若い方で急ぐ理由がない場合は、次の妊娠まで1年半はあけましょう

【結論】
出産後、次の妊娠までは一年半あけるのが望ましい

少なくとも1年はあけましょう。

私も、切迫早産で入院中に

産婦人科の先生3人くらいから

別々のタイミングで、

「次の妊娠は絶対1年半以上あけてね。」

って言われました。

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望まない妊娠、中絶を避けるため

出産後の避妊はとても大切な問題です。

次の子が欲しい場合でも、1年半は開けた方がいいので、

その間は避妊しないといけません。

私は職業が職業ですので、色々な人をみました。

「45歳を超えて、もう妊娠しないだろうとたかをくくっていて、

生理が止まった時に閉経だと思っていたと。

そのままほっていて、お腹が大きくなってきて、

えっ!!?と思って産婦人科に行ったら妊娠していた。」と。

もうおろせない時期だったので産んだけど、、、

という方や、

「ご主人が避妊に協力的でなく、もう子供はいらないのに

コンドームなどは使ってくれない。

どうにもできずに困っていたら、また妊娠してしまった」

と中絶に来る女性。

「前の子の出産後、生理が来なかったので大丈夫と思っていたら、

一度も生理がが来ずに、そのまま妊娠していた」

という方。

共通しているのが、

妊娠に対しての認識が甘いこと。

望んでいない妊娠であること。

どういう選択をしたにしても後悔する可能性があること。

とっても大切なことを言います。

妊娠して、中絶をして、

体を傷つけるのは女性だけです。

男性には絶対この気持ちは分かりません。

そして、

自分の体と心を守れるのは

自分だけです。

男性任せの避妊はやめましょう。

望まない妊娠をしないために、

もっと主体的に女性が避妊をすべきです。

私は、一人目も二人目も望んだタイミングで妊娠しました。

とっても幸せです!!

今、三人目の予定はないので、避妊しています。

不妊の問題もあるので、

自分の望むタイミングでの妊娠というのは、

本当に難しいのですが、望まないタイミングで

妊娠してしまうというのは、

本当に不幸な転帰になります。

自分のこと、パートナーのこと、これからのこと、

よくよくよくよく考えて下さい。

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実際の避妊方法

まず、以下の2つのパターンで大きく対応が異なります。

・もう妊娠しなくていい。(子どもの希望なし)

・今後妊娠の希望がある。

ですので、二つに分けて書こうと思います。

挙児希望無の場合(もう子供はいらない)

沢山お子さんがいらっしゃっる方は、
この選択をされる方がいます。

4人以上になってくると、もう十分です。

とおっしゃる方が多くなる印象です。

この場合、絶対的なオススメは

避妊手術を受ける事です。

基本的に絶対に妊娠しなくなります。

女性側が受ける場合は

卵管結紮術(卵子の通り道である卵管を括ってしまう。)

男性側が受ける場合は

パイプカット

になります。

どちらが受ける場合も、腰からの麻酔をして
短時間で終わる手術になります。

昔は、「避妊手術をしたのに妊娠してしまった。」

ということがまれにありましたが、

最近はまずありません。

妊娠しないように、手術も進化しています。

卵管結紮術を受ける場合は、

最期のお子さんの出産の前に

主治医に相談して下さい。

出産直後に手術をされることがほとんどです。

さらに産婦人科の先生と話していて、
衝撃的なことを言われたのですが、

「卵管結紮をしてしまっても、

どうしても子供がほしいってなったら、

お金はかかるけど、体外受精したら

妊娠できるよ。

卵巣も子宮も正常だからね。」

ということです。

ですので、卵管結紮後にどうしても子供がほしくなった場合は、

最終手段がある。ということも知っておいて損はないと思います。

挙児希望有の場合(今後も妊娠の希望あり)

これは私の中では一択です!

ピルです!!

コンドーム?と思われたかたもいると思いますが、

コンドームは性感染症を予防するためのもので、

避妊目的としては、使用するには、

失敗率つまり妊娠率が高すぎます。

そもそも男性の協力が必要で、

女性が主体的に避妊を行えません。

装着のタイミング、方法、射精後の対処、

全てきちんと知識を持っていますか?

そしてそれをパートナーにしてもらえますか?

ですので、コンドームで避妊というのは、

難しい!と思った方がいいです。

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ピルについて

ピルは、1日1回忘れずに内服できれば、

ほぼ100%妊娠しません。

さらに、生理中の不快な症状(痛みやだるさ)など

もなくなります。

何より、女性が自分で主体的に行えます

服用するときには、リスクの話もされますが、

確率はとても低いものがほとんどです。

私は、知人には基本的にピルを進めます。

患者さんにもすすめます。

ほぼ100%の人に感謝されます。

私もこの薬に出会って

本当に良かったなと思います。

ピルの詳しい情報は色々な

サイトに出ているので割愛しますが、

絶対飲んで損はしないと思います。

ただ一つ問題は、

授乳中は服用できません。

ですので、ピルが飲めるのは、

授乳が終了してからということになります。

妊娠時期をコントロールしたい方、

今は妊娠したくない、という方、

是非是非是非、ピルを選択肢に挙げて相談して下さい。

昔の産婦人科の先生の中に

嫌な顔をする先生がいるかもしれませんが

その先生が時代遅れです。

さらに、きちんと勉強をされている

先生なら、普通の内科のクリニックでも

処方をしてもらえます。

(私も処方します。)

きちんとした知識をもって、

話をしてくれる医師を探して下さいね。

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まとめ

家族計画について

続けて妊娠することは、

様々なリスクを挙げることになります。

出産後、次の妊娠までは

一年半あけるのが望ましいです。

最低限1年はあけましょう。

避妊は女性が主体的に行いましょう。

男性任せのコンドームはダメです。

ピルがお勧めです!!

是非一度、病院や診療所で相談して下さい。

女ブログを最後までお読みいただき

ありがとうございました。

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