2019年1月14日に
新説!所Japanが放送されます。
なぜ病院の待ち時間は長いのか?
患者の不満の第1位です。
私も外来をしている時に、
沢山患者さんを待たせました。
そして、自分も妊娠し、
外来・・・めっちゃ待ちました。
長いときは3時間以上。
待ち時間の解決法を
所ジョージが解説してくれるとの
ことで、皆さんの役に立てばと
思い、まとめてみることにしました。
目次
新説!所Japanとは?
所ジョージさんが、日本にまつわる
身近は謎に迫る知的バラエティー!
とのことです。
今回は、
・なぜ日本の病院は診察の待ち時間が長いのか?
(海外と比べても長いです。)
・病院の待ち時間はどうやって生まれているの?
ということを
医師+医療ジャーナリストの森田豊氏を招いて
この謎を解き明かすそうです。
そして、所ジョージさんが
病院での診察の待ち時間を減らす
画期的な方法を提案してくれるそうです。
私も待ち時間が減るならやりたい!
と思うので、
どんな解決策なのか楽しみです。
病院の待ち時間の解決法は?
①大学を卒業した成績順で行く科を決められるようにする。
(フランスなどはこの方式です。)
これにより、医師数の偏在をなくす。
つまり、成績の悪い人は、
国が強制的に人気のない科にいかせる
ということです。
②かかりつけ医制度
日本は診療所・クリニックと
大病院の役割がぐちゃぐちゃになっている。
欧米では、大病院にはなかなか受診できない。
行くには診療所の先生からの紹介が必要
もしくは
救急救命士室経由の受診になります。
そして、この救急救命室の受診は
バカ高い!そうです。
例)かぜの診断+レントゲン撮影
で病院に90分いた場合。
な、なんと26万円かかったそうです!
日本はぜんぶの診療科を診られる
かかりつけ医・総合医が少ないのが現状です。
③女性医師のための制度作り
日本は担当医制ととっています。
欧米はチーム制をとっています。
チーム制ではチームで一人の患者をみているので、
担当の先生がいなくても、チームの意思が
対応できるという利点があります。
女性医師も働きやすくなり、
男の先生も休みもとりやすくなります。
病院の待ち時間はなぜ長くなるの?
待ち時間が長い3つの理由
①患者さんのコンビニ感覚の受診
まるでコンビニに行くような感覚で、
症状が軽いのに大きな病院に受診すること。
例えば、水虫で大病院を受診したり、
軽い風邪で受診したり、などがあります。
医師には応酬義務があり、患者さんがきたら
基本的には断れません。
②病院の経営難による薄利多売
一昨年倒産した25件。
日本の病院が受け取るお金=診療報酬は
国が決めています。
日本は医療費を抑制したいと思っているので、
診療報酬が安く設定されています。
例)盲腸の手術をした場合に
国から病院に支払われる料金は
イギリス)152万円
フランス)113万円
日本)40万円
さらに薬の値段は先進国で一番高いそうです。
そうなると薄利多売で、沢山の患者さんを
見る必要があります。
③医者の数が足りない。
(人口当たりの医師数が少ない)
総合病院の内科の先生の一日
出勤時間 7時半
午前外来 9時~13時
昼食をさっと食べ
午後は病棟の回診 20人 16時まで
この後会議が2件(例:HIV診療会議)
そのまま当直へ
330床ある病院で夜間勤務の医師は2名
この日の仮眠は数時間程度
仕事が終わったのは、翌日の13時でした。
医師の言葉
「現実的には、一定責任がある医師という立場なので、
当直明けに帰るということはなかなかできず、
40時間勤務に近いこともあります。
次の日の夕方ぐらいになって頭がぼーっとしてる
こともある。
本来医師はこういう働き方をすべきではないと思うが
(人の命を預かっているので、万全な体制で臨むべき)
昔からやってきているので、、、」と。
まとめと感想
どんな話がでるのかと楽しみにしていましたが、
病院の待ち時間対策で
個人ができることはありませんでした・・・。
病院の先生の勤務実態については、
正直「まぁそんなもんだよね、みんな。
もっと働いてる先生もいるなぁ」って
いうのが感想です。
医療費については、
超高齢化社会というだけで、病気の人が増えるので、
絶対に医療費が高くなるのはわかっていたんですが、
ここまで何の手も打てていなくて、
結局診療単価を下げるしかないっていう、
負のスパイラルに入っている感じです。
高齢者の自己負担を1割→3割に引き上げてくれる
だけでだいぶ変わると思うのですが、
1人1票の選挙権で、高齢者が圧倒的に多いので、
高齢者の負担を増やすような政策は通らないんですよね。
解決法についても、
医療界では、以前から何回も言われていることで、
色々と対策がうたれ始めています。
その一つは「総合内科専門医」が専門医として
昨年認められました。
若い医師の中にプロのかかりつけ医になるべく
「総合内科専門医」を目指している先生も
増えてきています。
しかし、今までの文化もありますので、
今回の解決策が実を結ぶまでには
多くの時間がかかりそうです。
最期までお読み頂きありがとうございました。