【女医ブログ】切迫早産で長期安静後の出産。筋力/体力が心配だけど大丈夫?

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女医ブログをお読みいただき

ありがとうございます。

今回は、切迫早産で長期安静後に、

出産をする時に、体力や筋力は

大丈夫なの?産めるの?

という疑問についてお答えしようと思います。

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切迫早産で長期安静後の出産

切迫早産で、長期安静後、

当然ですが出産が待っています。

妊娠35週、36週が過ぎてくると、嬉しい反面、

「あーー、そろそろ出産やなー、

陣痛やなー、大丈夫かなー。」

って気持ちになってきますね・・・。

切迫早産で、長期安静をした後なので、

体力・筋力がとても低下しているので、

さらに不安になります。私もそうでした。

(切迫早産の安静でどれぐらい筋力が低下するのか

についてはこちらを参照下さい。)

はっきり言わせて頂きましょう!

大丈夫です!

赤ちゃんは産めます!!

自信をもって下さい。

切迫早産だけが理由で

産めないことはまずありません。

もちろんその他の原因(例えば回旋異常、肩甲難産など)

があれば、難産になったり、帝王切開になったり

する可能性はありますが、

それは、普通に出産しても一緒です。

ここまでの話で安心された方は、

この先は読まなくて大丈夫ですが、

なぜ大丈夫と言い切れるのかを

説明しようと思います。

長期安静後の筋力低下は問題ないの?

出産のとき、赤ちゃんを

押し出すためには筋肉は使っていません。

子宮が押し出してくれるんです。

(子宮って偉大です。)

子宮の筋肉は意図して

鍛えられるものではありません。

腹筋は使わないの?

と思うかもしれませんが、

赤ちゃんが大きくなってくると、

子宮がどんどん大きくなってきます。

そして、お腹がどーんと出てきますよね。

その時点で、腹筋はのびのびに伸ばされていて、

筋肉としての機能はほとんど果たしません!

ですので、腹筋の力はほぼ使いません。

ただ、よく出産後に筋肉痛になるって聞きますよね。

ってことは筋肉使ってるんでしょ?と思うかもしれません。

確かに全身の筋肉が筋肉痛になるんですが、

陣痛の痛みに耐えたり、出産のときに足を踏ん張ったり

するためになるのであって、

赤ちゃんを押し出すための力として

筋肉を使っているわけではありません。

ただし、腹圧を高めていきみますので、

全身の力を使った感じはします。

切迫早産になって筋力がないから産めない!

というわけではありません。

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長期安静後の体力の低下は問題ないの?

切迫早産での安静が長期になればなるほど、

体力の低下が心配になります。

それこそ、入院をして点滴をしていたりすると

トイレにいって戻ってくるだけで、

息が上がったりして、

私大丈夫か!?って心配になりました。

体力=持久力の低下については、

確かに切迫早産で長期安静した後は、

体力がありません。

妊娠経過に問題なく、

出産前日まで、妊娠前+10㎏の体重で歩いて

家事・育児をしていた人に比べたら、

全然ないと言っても過言ではありません。

そして、体力は出産において、

大切な要素の一つです。

しかし、体力があれば、出産が上手くいく、

なければ上手くいかない。というわけではありません。

要は、どのように体力を温存して、

いつ体力を使うか、というのが大切になります。

体力がめちゃくちゃある人でも、

無駄に使ってしまっては体力不足になりますし、

体力が全然ない人でも、

上手に体力を使えれば、上手に出産できます。

実際に、産婦人科の先生や助産師さんなど

沢山出産した人を見てきた方たちに聞いてみると、

上手に体力を使う方と、

無駄に体力を使ってしまい、

肝心な時に力が出せない人かいる。

という話を聞きます。

では具体的にどうすればいいのかについて、

次の項目で説明していきます。

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陣痛開始からの体力の使い方

陣痛開始=10分間隔以下で定期的に

お腹の張りが来たら陣痛となります。

陣痛開始になった時、まず、病院の外にいる場合は、

必要な所への連絡し、

入院準備をもって病院へ向かうことが必要です。

病院で陣痛が来た方はナースコールを押しましょう。

陣痛開始となっているので、

お腹の張りが来ている時は結構痛いです。

体力温存という意味で言うのであれば、

この時に無駄に叫ばないことが大切です。

だって痛いし!という気持ちはわかります。

「イテテテ」とか「痛い!」くらいならいいですが、

「ぎゃー!!!!」

「いったーーーーーーーーーーーーい!!!」

とかみたいに、叫びすぎると、

本当に体力がなくなっていきます。

まだまだ出産の序盤です。ここでは体力温存です。

さらにお腹の張りと張りの間の時間は

そんなに痛くありません。

この時にとっても大事なのが、

なんでもいいから食べて下さい!!

食べないと本当に体力がもちません。

短くて数時間、長くて24時間以上出産は続きます。

この時に食べられるかどうかで、体力のもちは全然違います。

頑張って食べましょう。

その後、陣痛間隔が狭まってきて、痛みも強くなってきます。

しかし、基本は一緒です。

無駄に叫ぶ体力は使わない。

陣痛の間にできるだけ食べる。

食べれなくなってきても、

カロリーがあるものを飲む!

この2点を守って下さい。

あと、長期戦になってきた場合は、

ちょこちょこ寝でもいいので、寝れる時は寝て下さい。

(これは結構難しいですが・・・・。)

そして、子宮口(子宮の出口)が全開大になると、

「いきんでいいですよ」と言われます。

ここからが勝負です!

この時間が長くなると、体力がない人は辛いです。

ですので、全身全霊の力を込めていきみましょう

ここが全ての体力を使う時です!

有効な子宮収縮が来ていたら、

タイミングを合わせてしっかりいきめれば、

比較的短い時間で生まれてきます。

(私は、本気でいきんだのは数回でした。

(10回はいきんでいないと思います。))

数回と言うことはないですが、

ここまできたらゴールは見えています。

長い妊娠生活、自宅安静生活、

入院生活の終わりが見えてきています。

可愛い赤ちゃんに会えるまであとちょっとです。

ですので、全ての体力を使い切る勢いで頑張りましょう!

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切迫早産で長期安静後の出産のまとめ

今回は女医ブログで、切迫早産で長期安静後の

出産の筋力・体力についてまとめてきました。

・切迫早産で長期安静後の出産

・長期安静後の筋力低下は問題ないの?

・長期安静後の体力の低下は問題ないの?

陣痛開始からの体力の使い方

などを順にみてきました。

切迫早産の長期安静で、筋力/体力、

共に落ちています。

それは間違いのない事実です。

しかし出産において、

それは大きな問題にはなりません。

子どもは産めます!!大丈夫!!

筋力はあまり関係ないですし、

体力は、温存する場所と使う場所を

上手に使い分けて、出産をのりきりましょう。

女医ブログを最後までお読みいただき

ありがとうございました。

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