【女医ブログ】切迫早産の一か月の入院費は?医療保険や民間の保険は使えるの?

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切迫早産で入院になってしまった・・・。

毎日の点滴に定期的な診察もあって、いったいいくらかかるの?

という疑問にお答えします。

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入院費概要

ざっと書くとこんな感じになります。

高額医療費分(所得によって金額が違う)

+

食費 460円×3食×30日=41400円

+

差額ベット代

+

その他の費用(食事変更に伴う費用など)

上記の合計になります。

健康保険に加入されている方は、間違いなく高額医療の適応になると思います。

ただし、高額医療の適応は月単位になりますので、

例えば11月28日に入院されると、28日、29日、30日で医療費が出ます。

この場合は、「高額医療費」の部分が「かかった医療費の3割」の金額に変わります。

その他に、入院費に上がってこない項目として、テレビカードのお金、家族の駐車場使用代金などがあります。

高額医療費負担分

1.<70歳未満の方の区分>

所得区分 自己負担限度額
①区分ア
(標準報酬月額
83万円以上の方)
(年収約1,160万円以上の方)
252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
②区分イ
(標準報酬月額
53万~79万円の方)
(年収約770万~約1,160万円の方)
 167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
③区分ウ
(標準報酬月額
28万~50万円の方)
(年収約370万~約770万円の方)
80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
④区分エ
(標準報酬月額
26万円以下の方)
(年収約370万円以下の方)
 57,600円
⑤区分オ(低所得者)
(被保険者が市区町
村民税の非課税者等)
35,400円

※総医療費とは、保険適用される前の10割負担の時の金額です。

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具体例

例)年収350万のAさんの入院の場合。(11月一か月分)

病室は+1000円/日の差額がかかる2人部屋で、

+2500円で食事の選択ができるように変更した。

5万7600円+4万1400円+3万円+2500円=13万1500円

(高額医療費+食費+差額ベット代+食事選択費)

となります。食費が結構かかりますよね・・・。

手術などがあった場合も全て高額医療費の中にはいります。

ちなみに、自然分娩された場合はその費用は自費になるので、出産した日から退院日まで全額自己負担です。

帝王切開した場合は、医療費に含まれますので、高額医療費に入ります。

民間の医療保険について

医療保険が適応になるかどうかは保険によって違います。

かならず自分が加入している保険会社or担当者の方に連絡して下さい。

日額5000円~10000円くらいでると、プラスになることもあると思います。

私の同室の方は

6か月間入院されていました。

(本当に本当にお疲れ様です。あなたのおかげで私も頑張れました。)

入院日額1万円貰える保険に入っておられて

帝王切開で出産され、出産一時金をもらっていました。

1万円×30日×6か月=180万円+42万(出産一時金)=222万ほど貰えるっていっていました。

「入院費を引いてもめっちゃプラスになるんよー。

だからバイトやと思って頑張って寝てんねん。」

って笑って言っておられました。強い!

ですので、入院したからと言って必ずマイナスになるとは限りません!

さらに民間の保険ではありませんが、仕事をされていた方は、傷病手当の申請をすれば、給与の3分の2が貰えます。

産前産後休暇も同じく給与の3分の2が貰えます。

入院するともらえるお金も結構あるので、

自分でしっかり確認して、もらえるお金はもらいましょう。

まとめ

今回は入院費についてまとめてみました。

切迫早産の長期入院の場合は、基本は高額医療費の上限にかかると思うので、+食事代、+差額ベット代になります。

また、もらえるお金についてはしっかり申請してもらうようにしましょう。(自分から申請しないともらえないものがほとんどです。)

長文を読んで頂きありがとうございました。

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