【女医ブログ】切迫早産で安静後いつからどれくらい動けるの?運動は?

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女医ブログをお読み頂き

ありがとうございます。

切迫早産で長期間安静にしていて、

ある時を境に「動いていいよ」と

言われると、

どれくらい動いていいの?と思いますよね。

今回は、切迫早産で長期安静後、

いつから、どれくらい動いていいのかを

書いていこうと思います。

ここに書くのはあくまでも目安です。

個人によって、差は出ますので

主治医にも確認して下さいね。

「動くことのメリットデメリット」や

「どのような運動をしたらいいのか」については

2ページ目に記載しています。

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切迫早産の安静後
いつから動いていいの?

長男を出産した時に、

主治医の先生が言っていた言葉が

納得できたので、

その言葉を書かせて頂きます。

36週3日の時

私「退院したら、動いても大丈夫でしょうか?」

医「何週で産みたい?」

私「それは、できれば37週(正期産)以降に

産みたいです。早産にならないように

今まで頑張ってきたので」

医「じゃあ、37週0日までは

家でも安静にしといた方がいいんじゃない?」

と、諭されました。

ちなみに、自宅で安静にしていましたが、

36週5日の早朝に陣痛になって、

その6時間後に出産となりました。

切迫早産と診断された方は、

早産しやすい状態なので、

「安静に」と言われていたはずです。

安静を解除するということは、

生まれる方向に向かっていく

ことになります。

もちろん退院したり、

安静解除を言われた時点で、

「もう生まれても大きな問題はない」

はずですし、

産んではいけないわけではありません。

あとは自分の状況と、

価値観の問題だと思います。

正期産(37週)以降に

産みたいのであれば、

36週6日までは

できるだけ安静にしましょう。

もちろん、切迫早産で安静にしていたけど、

結局40週になっても生まれずに、

陣痛促進剤を使って生んだ

という方もいらっしゃいます。

でもそれは結果論です。

自分がどうなるのかは

誰にもわかりません。

37週以降に産みたくて、

自宅でも安静にしていたけど

陣痛が来てしまった場合は、

「この子はよっぽど早く外の世界を

見てみたかったんだな」

と、前向きに思って出産に望みましょう。

きっと頑張ってくれていたママの顔が

早くみたかったんです。

ただし、動くにしても

最低35週以降にして下さい。

(これ以前に安静解除が

出ることはないと思いますが・・・)

その先は主治医と相談した結果

(例えば赤ちゃんが小さかったりすると、

安静に!と言われると思います)

と自分のストレス度、環境、価値観などを

合わせて判断して下さい。

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マグセントを点滴していた場合

マグセントを点滴されている方、

本当にしんどいですよね。お疲れ様です。

マグセントの点滴をしている場合は、

点滴を抜いたあと24時間以内には

産まないのが望ましいです。

マグセントは胎盤を容易に通過する薬なので、

ママの血液の中の状態と

赤ちゃんの血液の中の状態が

似た状態になります。

つまり、ママがしんどい間は

赤ちゃんもしんどいのです!

点滴を抜いて24時間程度で、

マグネシウムの血の中の濃度は

通常状態まで落ちていきます。

(尿から外にでます。)

そしてお母さんの血の中の濃度が

落ちていくと、胎盤を通して

赤ちゃんの血の中の

マグネシウムの濃度も落ちます。

正常な所まで濃度が落ちてから

産んであげた方が赤ちゃんは楽です。

実際、マグネシウムの地の中の

濃度が高いままで産むと、

呼吸が安定せずに

NICU(新生児集中治療室)に

入ったりすることもあります。

そして、NICUで点滴などを受けながら、

自分で尿を出してマグネシウムを

外に出すことになります。

どちらにしても数日以内に

マグネシウムの血の中の濃度は落ちて、

呼吸も安定することが多いです。

が、できればお母さんが

マグネシウムの濃度を

下げてあげたほうが、

赤ちゃんは楽だと思います。

以上の理由により、

マグネシウムの点滴を受けている方は

24~48時間後以降に出産になる方がいいので、

その間はできるだけ安静にしていましょう。

※なぜ胎盤を容易に通過するのか

マグセントの主成分はマグネシウムですが、
普通に体内にあるものです。
微量元素と言われており、
大切な役割を担っています。

マグセントはそのマグネシウムの濃度を
通常より上昇させることで、
薬としての効果を出しています。
元々体内にあるものなので、
胎盤も普通に通過してしまうのです。
(むしろ通過しないと困る)

ちなみに私は、

次男の時はマグセントの点滴を抜いて

7時間後に出産になっています・・・。

病院のベットで大人しく寝ていたんですが、

お腹が張ったタイミングで破水して、

すぐに陣痛になりました。

でも、次男は大きかったので

(36週6日で3300gありました)、

呼吸が弱くなることはなく、

NICUには入らないで済みました。

(ただし、黄疸が強かったので

光線療法を行うために

小児科に入院になっています。)

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安静による筋力低下の程度は?

これ結構個人差があります。

どれぐらいの安静期間があったのか、

どれくらいの安静度だったのか、

によって筋力・体力の衰え方が異なります。

完全に寝たきりで過ごした場合の筋力低下は

1日で約1~3%

1週間で10~15%

1カ月で約50%

程度であると言われています。

ただし、切迫早産の方の場合、

完全に寝たきりの人は少なく、

洗面、シャワー、トイレ、食事などの時は、

座ったり立ったりしていることが

多いと思います。

ですので、先ほどの寝たきりの状態までは

筋力は低下しないとは思いますが、

すごい勢いで筋力が低下していくのが

わかると思います。

そして期間が長くなればなるほど、

筋力低下が著しくなります。

私は一人目の時は

妊娠18週で自宅安静になり

家事も何にもせず

ほぼ寝たきりで生活していました。

動いていたのはトイレ、洗面

食事(基本チンするだけ)

数日に一回のシャワーだけでした。

そして妊娠30週で入院しました。

安静期間は全部で4カ月半ほどでした。

出産後の筋力は安静を言われる前の

1-2割くらいになっていた

のではないでしょうか?

まず、階段の上り下りができません。

手すりもしくは誰かの介助が必要でした。

普通に歩いていても、

つま先が上がっていないのか、

よくつまづきました。

お風呂をまたぐのにふらつきますし、

腰痛、膝痛、足首の痛みなど、

使っていなかった部分の痛みがありました。

ちなみに私は妊娠中の体重増加が

+6㎏程でしたので

(悪阻、マグセントの副作用などで

食べれなかったため)

出産後の体重は出産前の体重と

ほとんど一緒です。

体重は変わっていないのに

これだけ動けなくなっていました。

私の同室だった方は

妊娠32週で入院してこられ、

それまで普通に生活していたそうです。

妊娠36週5日まで入院されていました。

入院中も、シャワーとか、病棟内散歩とか

割と動かれていました。

(時々看護師さんに動きすぎだと

注意されていました。)

安静期間が4週間程度でしたが、

大きなお腹で普通に歩いて帰られました。

そして、家に帰ってからも

普通に家事をしていたと言っていました。

上記の2つの例からもわかる通り、

どれくらい安静期間があり、

どの程度安静にしていたかによって、

筋力低下は全然違います。

ですので、いまの自分はどれぐらいなのかな。

と少し考えてみて下さい。

正確にはわからなくていいですが、

これから動いていく時の目安になると思います。

動くことのメリット・デメリット

どんな運動をどのくらいするのかは

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