女医ブログをお読みいただき
ありがとうございます。
友人・同僚が切迫早産で入院になったら、
お見舞いにいこうかな、と思いますよね。
その際のマナーについてまとめてみました。
一読してから病院にいくようにしてください。
またその他に
についても別記事で記載していますので、
参考にしてみて下さい。
切迫早産の方へのお見舞いのマナー
お見舞いに行くのか行かないのか
切迫早産で入院して、
ずっと寝てたらいいんでしょ?
なんて思ってませんか?
- 薬の副作用で辛いです。
- 基本すっぴん・パジャマなので、
それを見せられる人以外は来てほしくありません。 - 毎日、強制寝たきりなので、
どんどん体力が落ちて行って、
お見舞いの方の相手をするのも大変です。 - お見舞いの方が来るとリズムが崩れるので、
お腹も張りやすくなります。
など色々とあります。
また、安静度というものがあり、
切迫早産の重症度で、どれだけ動けるかが違います。
安静度が高いと、シャワー不可、
トイレ不可(尿道カテーテルを入れている)、
洗面不可、なんて方もいます。
そんな状態、誰にも見られたくないですよね。
ですので、行ってもいいのかどうか、
どれぐらい動けるのか、事前に確認しましょう。
さらに言えば、本当に親しい方以外は、
遠慮して行かない。
というのがよいのではないでしょうか?
同僚なら、一番親しかった女性が
代表でお見舞いに行く。
くらいでいいと思います。
実際、あまり親しくない人が来て、
お見舞い後ぐったりしている方をみました。
以下は大部屋入院の方のみの注意です。
個室入院の方はいいと思います。
①家族以外の男性は
できるだけ行かないでおきましょう。
大部屋には他にも患者さんが入院しています。
皆、すっぴんにパジャマで、
あまり人に見せたくない格好をしています。
家族なら「仕方ない」とあきらめられても、
関係ない男の人がいると、
「なんでいるの?」って思ってしまう
気持ちはわからないでもありません。
ですので、男性の友人・同僚の方は、
できれば出産後に落ち着いてから
お祝いに行ってあげて下さい。
「友人の夫」とかは全く関係ないので、
来ないか、一緒に来ても外で待っていて下さい。
②大人数で行くのも避けましょう。
③家族以外は子連れで行くのはやめましょう。
特に初産の方は、思っていたマタニティライフとの
ギャップに落ち込んでいたり、
自分の子どもが元気に生まれてくるのか、
とても不安に思っています。
また子どもの声に対し、神経質になっています。
その中で元気なこどもの声が聞こえるというのは、
とてもストレスです。
入院している妊婦さんの子どもなら我慢できますが、
お見舞いの方の子どもなどは来てほしくない
というのが本音だと思います。
ママ友などで、お見舞いに行きたい時は、
子どもは誰かに預けていきましょう。
それが難しいなら、出産後に会いにいきましょう。
お見舞いに行く時のポイント
・本人に行く旨を必ず連絡しておいて下さい。
たまに「近くに来たから寄ってみた」
と、来る方がいます。
5分とかならいいですが、
長時間は迷惑です。
切迫早産での入院は基本的に
寝たきりですが、
お腹のモニターを毎日とったり、
数日に一回シャワーの
予約をとって入ったりします。
そして、お腹が張りやすいことが多いので、
疲れるイベントの前は「ゆっくり寝たり」
シャワーの時間をずらしたり、
疲れるイベントが続かないように気を遣っています。
ですので、急に来て、それなりに長時間いる
というのは、迷惑になります。
・面会時間は守って面会に行くようにしてください。
面会時間以外の時間に
お腹のモニターなどの検査があります。
他の患者さんの迷惑にもなりますので、
面会時間は守りましょう。
・一回の面会は長くても1時間程度にしましょう。(家族以外)
友人・同僚が来てくれると嬉しいものですが、
やっぱり気を遣い疲れてしまします。
あまり長時間になると、後々お腹が
張ってきたりしますので、長居は避けましょう。
・言葉かけには少し気を遣いましょう
想像してみて下さい。
- 何か月もの間、24時間点滴をつけたまま
過ごさなければいけない生活(副作用も有) - 何か月もの間、ベッドの上から
動いてはいけない、自由がない生活 - 何カ月もの間、シャワーも自由に入れない生活
- 何か月もの間、家族・子どもとも離れ離れの生活
- 何カ月もの間、同室の方に
気を遣わないといけない生活 - さらに、赤ちゃんが早産になるかもしれない
不安な気持ちを持ちながらの生活 - 赤ちゃんを普通に産んであげられないなんて、
母親失格なんじゃないかと
自分を責める気持ちを持ち続ける生活
正直に言いましょう。めちゃくちゃ辛いです。
拷問かと思います。
一人で泣いたことも多々あります。
私は職業柄、切迫早産の患者さんも
沢山みてきました。その私ですら、
その状態です。
切迫早産について全く知らなかった人が
急に上記の状態になったらどうでしょう?
どれぐらいのストレスか想像できますか?
そういう状態の方をお見舞いし、声をかけるのです。
私がいらっとした一言
(心せまっ!!て思って下さい。
それくらい追い詰められています。)
「しんどいよね、えらいよね」
⇒元気に過ごしてるあなたに
何がわかるんですか。
「2カ月なんてすぐだよ。頑張れ」
⇒簡単にいってくれるよね。
1日がどれだけ長いか知らないでしょう。
「○○(私の名前)なら、頑張れるよ!」
⇒・・・そうですね。
まだ頑張らないとダメですか。
じゃあ、何を言えばいいの?
って思うかもしれません。
「何か話したいことある?聞くよ。」
って言ってくれて、話を聞いて
うなづいてくれるだけで十分な気もします。
あとは関係ないバカ話や、
育児話をしている方が楽しかったです。
最期も「また来るね」って言って
(社交辞令でいいんです。)
お腹の赤ちゃんに
「お母さん頑張ってるよ。
元気に生まれておいでね」
って言ってほしいです。
最期の方は私の個人的な経験・気持ちになるので、
当てはまらない方もいると思います。
あくまで参考にして下さい。
切迫早産の
お見舞いのマナーのまとめ
切迫早産の方のお見舞いに行く場合
- 行ける状態かどうか確認する
- 基本的には男性は行かない
- 大人数で行かない
- 子連れではいかない
さらに
- きちんと日時を決めて本人と約束してから
- 面会時間を守り
- 長居はしないように
- 言葉がけに注意して
お見舞いにいきましょう。
とっても退屈しているので、
お見舞いはとっても嬉しいです。
女医ブログを読んでくださって
ありがとうございました。
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