女医ブログをお読みいただき
ありがとうございます。
今回は、切迫早産治療として使われ、
昔から安胎薬として使われる
漢方の当帰芍薬散の効果(作用)や
副作用、胎児への影響などを
まとめていきます。
切迫早産治療の当帰芍薬散とは?
切迫早産治療薬は、
子宮収縮抑制薬のウテメリン、マグセントや
黄体ホルモンのプロゲデポー(筋肉注射)が
基本的に使われます。
切迫早産で当帰芍薬散を処方されることもあるのですが、
どんな時に使われるのでしょう?
当帰芍薬散は漢方薬ですが、
病院によってというより、
医師によって使うかどうかが決まると思います。
私が長男を妊娠し、切迫早産だと診断した医師は、
漢方に詳しい方でしたので、
ウテメリンと一緒に当帰芍薬散を
処方してもらいました。
その後、入院した時に主治医が変わりましたが、
「今まで飲んでたなら飲んどく?」みたいな感じで、
結局退院まで飲んでいました。
次男の時は飲んでいなかったです。
この記事を読んで飲んでみたいと思われた方は、
一度主治医に相談してみるといいと思います。
当帰芍薬散は、
・漢方薬の一種です。
・古くから安胎薬として妊娠中に用いられてきたことから、
比較的安心して飲むことができる薬です。
※安胎薬:妊娠中に飲むために考えられてきた漢方。
・中には生薬として以下の6種類が含まれています。
- 当帰(トウキ)
- 川芎(センキュウ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 蒼朮(ソウジュツ)
- 沢瀉(タクシャ)
※生薬とは
植物や動物、鉱物などの天然産物由来の薬物のこと
上記の成分が細かく粉にされ、抽出したり、
煮込んだり、様々な過程を経て、最終的に散剤となります。
こちらに漢方薬を作る過程が細かく記載されていますので、
興味のある方はどうぞ。
切迫早産治療薬の当帰芍薬散の効果(作用)は?
切迫早産の治療薬として使われる
当帰芍薬散にはどのような効果(作用)があるのでしょう?
・ウテメリン(塩酸リトドリン)の
副作用を軽減する作用
・作用としては弱いが、
子宮の収縮を防ぐ作用
上記2点があるとされています。
参考文献:漢方治療エビデンスレポート
切迫早産と診断された場合、
ウテメリンの内服/点滴やマグセントの点滴が
メインの治療となるため、
当帰芍薬散はそのサポートをする
というイメージです。
当帰芍薬散の副作用は?
頻度は多くないですが
・皮膚にブツブツがでる
・肝機能障害を起こす
・食欲不振・胃の不快感が出る。
上記のようなことがあるようです。
上記の副作用については、
どのような薬を飲んでも起こることがあります。
それは漢方薬でも一緒です。
あとは副作用ではありませんが、
漢方薬は飲みにくいです。
散剤(粉薬)で、口の中に残りますし、
それなりに苦いです。
我慢できないほどの不快さでは
ありませんでしたが、
やはり漢方というだけで
飲まない選択をされる方も
いるとのことでした。
当帰芍薬散の飲み方は?
当帰芍薬散はどのように飲むのがよいのでしょう?
・1日3回 1包ずつ飲みます。
・時間帯は適当です。
漢方は木の根っこや種、
動物の一部分を使用しているため、
基本的に食事と混ざらない方がいいです。
食事と混ざると効果が
落ちてしまうことがあります。
私は、10時、3時、21時とかの
食事と関係ない時間帯に
飲んでいました。
何回か忘れてスキップしてしまった
こともありますが、基本的には、
1日3回飲んでいました。
また忘れた時には、1回で2包飲んだりしましたが、
そんな風に飲んでも基本的には大丈夫です。
【女医ブログ】切迫早産治療薬の
当帰芍薬散のまとめ
今回は女医ブログとして、切迫早産治療薬の
当帰芍薬散についてまとめました。
・ 切迫早産治療の当帰芍薬散とは?
・切迫早産治療薬の当帰芍薬散の効果(作用)は?
・当帰芍薬散の副作用は?
・当帰芍薬散の飲み方は?
をみてきました。
当帰芍薬散は、ずっと昔から安胎薬として
飲まれている漢方薬であり、安心して飲むことができます。
作用としても一定のものが認められています。
飲みづらさや苦みがあるので、
苦手な方は飲みにくいと思います。
食事の時間と関係ないときに1日3回飲みましょう。
女医ブログを最後までお読みいただきありがとうございました。
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