切迫早産の経験談を掲載します。
2015年以降にお子さんを産まれた方のものです。
医学的なことについて知りたい方は、
カテゴリーから気になる記事を読んで下さい。
【女医ブログ】と頭についている記事は、
管理人である医師が責任を持って記載しています。
今回は、医療職で体力には自信のあった方の経験談です。
産休までは順調だったけれど・・・。
私は運動もしており、健康には自信がありました。
それまでの妊婦健診ではまったく異常もなく、
胎児の成長も順調でした。
仕事もバリバリしており、医療職で体を使う仕事なので
産休にはいるまでは何も問題なく働いていました。
予定日の2ヶ月前、無事産休にはいり
その翌日、里帰り出産予定の病院で
初めての検診を受けるため、
約1時間かけて電車で病院へ行きました。
予定日の1ヶ月前に実家に帰る予定であり、
この日は健診だけを受けて
また自宅に帰る予定でした。
あと1ヶ月は自宅で主人と
お腹の赤ちゃんとの生活を楽しむつもりで、
産休に入ったらなにをしようか
わくわく色々と考えていました。
散歩しようとか赤ちゃんのために何か作ろうかなとか、
あとは主人が一人で大丈夫なように
準備してから実家に帰ろうと思っていました。
妊娠32週の妊婦健診で
病院で名前を呼ばれ、超音波で診てもらった時
先生がこれまで何も言われなかった?と聞かれ、
「子宮頸管が2.5cmで
まだ32週でいま生まれてきても
産院であるうちの病院では産めない、
正期産にはいるまで絶対安静」
と言われました。
(子宮頚管長と早産の関係についてはこちら)
この日、
「帰りに1時間かけて電車に揺られる事もやめて下さい、
そのまま実家にいて下さい」
と言われ、
自信満々であった私は
予想もしない結果に診察室をでて
すぐ号泣してしまいました。
病院からもらった紙には
トイレのみ可能でお風呂も△、
外出はもってのほか禁止でした。
辛い気持ち
すぐ主人に連絡して、出産の準備や
何も泊まりの荷物も持っていなかったため
必要なものを買いそろえました。
その日はずっと泣いていました。
心の準備ができていなかったため、
産休に入ったらしたかった事や
色々と考えてしまい
気持ちの整理に時間がかかりました。
私はお腹があまり大きくならず
目立たなかったため、
仕事でも人に甘えることが出来ず、
大丈夫です!と頑張っていたので、
赤ちゃんしんどかったんだね、ごめんねと
お腹をさすって謝り自分を責めました。
それから正産期にはいるまで、
毎日寝てご飯を食べてまた寝て…
牛のような生活でした。
ただ毎日、赤ちゃんにまだ出てこないでね!お願い!
と話しかけ続けました。
本当に辛い毎日でした。
順調で幸せそうな友達の妊婦さんが羨ましくて。
妊娠34週の健診
それから二週間後、
次の健診でもし良くなっていたら
自宅に帰れるかもと期待しましたが
子宮頸管は変わらず、
先生が
「あと少し!生産期がまで頑張って!
そしたらもう生まれてきても大丈夫だから!」
と言われ、また帰りに泣きました。
絶対安静の生活は辛かったですが、
赤ちゃんが元気に生まれてきてくれる事が1番で
頑張ろうと思いました。
正産期そして出産へ
やっと正産期にはいった時、健診で先生が
「良く頑張ったね!もういつ生まれても大丈夫!」
と言われた時は嬉しくて嬉しくて
お腹の赤ちゃんにありがとうと言いました。
生産期はいれば、もう普通の妊婦さんと同じで
これまでとは正反対にどんどん歩いて
と言われました。
早く生まれるかなと楽しみに
毎日を過ごし散歩し続けましたが、
なかなか陣痛はこず、
結局予定日の前日に生まれました!
超安産で元気な女の子で健康です。
頑張って良かったと思いました。
切迫早産を経験して感じたこと
出産は本当に大変で、みんな違って
切迫早産の安静は
私は1ヶ月でしたがもっと長い友達もいます、
入院した友達もいて大変だと思いますが、
それだけ大切な命で
生まれてきた子供の顔を見ていると
辛かった事は忘れてしまいます。
天使です。
切迫早産はママ無理しないでね
という事だと思います。
頑張り屋さんのママさんに、
赤ちゃんが少し休んでって
言ってくれているのだと
今になると思えます。
感想
今回の方は、産休に入った時期に
切迫早産と診断され、自宅安静に
なった方でした。
妊娠30週以降くらいに切迫早産と
診断される方が一番多いような気がします。
それまで仕事をされている方も多く、
さぁこれからマタニティ生活楽しむぞ!
出産準備、赤ちゃんの準備をするぞ!
と思っている時に診断を受けるので、
とてもショックです。
今回の方も同様のパターンで、
本当に辛かったと思います。
楽しみにしていた分、落差が激しいです。
切迫早産は自覚症状も乏しいため、
本当にいきなり診断されます。
それもショックが大きいです。
この方もショックでだいぶ泣かれたようですが、
最終的には、正期産まで問題なくすごせ、
予定日前日に出産になったようで、
本当に何よりでよかったなと思います。
最期までお読みいただいて
ありがとうございました。
気になるキツネをクリック!