切迫早産の経験談について掲載しています。
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管理人である医師が責任を持って記載しています。
今回は、42歳で高齢出産をされた方の
切迫早産の経験談です。
高齢出産~妊娠26週の健診で~
私は元々高齢出産と言われる年齢でした。
今思えばそれも1つの要因だったのでしょう。
ただスタートはとても順調でした。
42歳で妊娠して妊娠超初期も
流産の心配もなく乗り越えてきました。
それが26週目の検診の時、
診察台のカーテンの向こうから
「これは駄目だな」と言う声がして、
私は何の事を言っているのか
全く分かりませんでした。
その後先生に呼ばれて言われた言葉が
「入院してください」と、
私は「いつまでですか?」と尋ねると
「そうだね…出産までかな。
状況を説明すると、
赤ちゃんの頭がそこまで降りてきているので、
産まれてしまう可能性があります」
とのことでした。
切迫早産と頸管無力症と診断され転院
私は頭が真っ白になり
泣きながら夫に電話しました。
私はそのまま家に帰ることなく
即入院することになりました。
その時の胎児の体重は約900g程度でした。
入院して直ぐに赤ちゃんが
もし産まれてしまったときに
肺を助ける注射を打ち
ウテメリンと言う点滴をしました。
(肺を助ける注射の詳細はこちら)
(ウテメリンの詳細はこちら)
それから1時間程したからまた検査を受けましたが、
私の状況は良なっていなく、
普通30ミリ以上なければいけい
子宮頸管長が6ミリしかなく
「子宮頸菅無力症」と診断されました。
(頸管無力症についてはこちら)
地元の病院では900gの赤ちゃんが
もし産まれてしまったときに
対応できないとのことで、
救急車で対応できるこども病院へ
その日のうちに転院することになりました。
涙が止まらない
私はきっと自分がいけなかったんだと
思い涙が止まりませんでした。
転院先の病院でもすぐ検査をしましたが
結果は同じで、先生からは
「正直いつ産まれてもおかしくない状況、
まずは1日でも長く赤ちゃんが
お母さんのお腹の中にいられるように
頑張りましょう」
と言われました。
私は直ぐに点滴が漏れてしまい
2日に一回点滴を打ち直していたので
私の腕は紫色だらけになりましたが、
赤ちゃんは頑張って
おなかのなかにいてくれました。
この病院は赤ちゃんが産まれたときの
体力を作るためにフロアーの中なら
動くことが可能でした。
奇跡的に生産期に
毎日子宮頸管の検査をして
私は奇跡的に3ヶ月
6ミリをキープして
無事に出産できました。
本当に嬉しかった。
感想
女医ブログの経験談を最後まで
お読みいただきありがとうございました。
この方の場合、
妊娠26週で頸管長が6ミリだったとのことで、
正常な頸管長の人に比べ早産になる確率は
20倍以上だったのではないかと思います。
切迫早産や頸管無力症は自分のせいではありませんが、
自分を責めてしまう気持ちや
ショックで涙に明け暮れる気持ちも
とてもよくわかります。
そしてさらに点滴トラブル!
これは本当に辛いです。
切迫早産ので入院すると
治療で点滴は必須になってくるので、
血管が細い方や長期入院の方は、
腕がボロボロになりますよね。
私も長男を出産して3年以上たちますが、
まだ腕に痕が残っています。
点滴トラブルなどについても、
できるだけ自分でできる対策などを
まとめていますので、
困っている方は参考にしてみて下さい。
(点滴トラブルについてはこちら)
今回の経験者さんは、奇跡的に正期産で
出産されたそうで、本当に何よりです。
私も嬉しいです。
この記事を読んでくださっている方も
正期産までいけるように祈っています。
最期までお読み頂きありがとうございました。
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