切迫早産をウトロゲスタン膣錠、ステロイド注射、リトドリン/マグセント点滴で治療!

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切迫早産の経験談を掲載します。

2015年以降にお子さんを産まれた方のものです。

今回は切迫早産と診断されてから、

ウトロゲスタン膣錠(黄体ホルモンの膣錠)

ステロイド注射(胎児の肺成熟などの促進)

リトドリン・マグセントの点滴を使い

治療をされた方の経験談です。

医学的なことについて知りたい方は、

カテゴリーから気になる記事を読んで下さい。

【女医ブログ】と頭についている記事は、

管理人である医師が責任を持って記載しています。

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妊娠26週

私は1歳の息子が1人おり、

第二子妊娠中の経験についてです。

妊娠25週までは妊婦検診で

何かを指導される事もなく、順調でした。

ですが妊娠26週を過ぎたある日

凄くお腹の張りが頻繁で、横になると

少しは落ち着いたのですが、心配になり病院へ。

すると子宮頸管長が2cm程になっていて、

前回の検診から約半分にまで短くなっていました。

「切迫早産だね」と診断され、

いずれか入院になると思うけど

今はとりあえず自宅安静で

ウテメリンを1日4錠で処方され帰宅しました。

妊娠27週で母体搬送

そして27週6日目に妊婦健診に行くと

子宮頸管が1センチになっていて

先生が険しい顔になり、

「この状態だとすぐに産まれてもおかしくない。

今すぐ入院ですが、ここの病院だと

30週未満での出産は厳しいので今から母体搬送します」と。

頭の中はパニックです。

今すぐ産まれてもおかしくないという恐怖と

入院したら息子と離れ離れ…

と色々込み上げてきて、

救急搬送の準備がされている間

ずっと泣いていました。

隣の市の病院に入院

隣の市の病院に搬送され診察してもらい

今後の入院計画の説明を受けました。

とりあえずは変わらずウテメリンを4錠と

新しくウトロゲスタンという膣錠

を処方してもらいました。

妊娠30週になったら元の病院へ転院出来るとの事で、

第1目標は妊娠30週に。

入院して3日目、ウテメリンを飲んでも

張りが頻繁でついに点滴生活が始まりました。

リトドリンという薬です。

(リトドリンはウテメリンの

ジェネリックになります。)

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妊娠29週

そして妊娠29週頃にまた張りが酷く

規則的に3分間隔の張りがみられました。

その時逆子だったので、緊急帝王切開になるかもしれない

と説明を受け、赤ちゃんの肺の成長を促す

ステロイド注射を打ってもらいました。

点滴の流量を30分ずつあげ、なんとかおさまり

妊娠30週に到達しました。

妊娠30週で元の病院へ

それから元の病院へ転院し、

相変わらずの安静生活。

母と旦那が交代ごうたいで、

毎日お見舞いに来てくれて

息子を連れてきてくれるのですが、

まだ1歳でじっと出来る事もなく、

20分ほどで帰ってしまうので

毎日寂しくて不安で仕方なかったです。

妊娠33週マグセント追加

妊娠33週頃にまたお腹の張りが酷くなり

ついにリトドリンも流量MAXになったので

もう1つ点滴のマグセントが追加になりました。

リトドリンの時も副作用が酷く、手の震えや

常にマラソンしたかのようなドキドキ感。

体のダルさが続き、いきなり老人化してしまったのか

と凄く落ち込んでいたのですが、

マグセントはもっと酷かったです。

ネットなどでは妊婦殺しの点滴と

言われてるみたいで…まさにその通り!

と思いました(泣)

吐き気も凄くトイレ行くだけで足がもたついて

力は入らないし、目を開けるのにも一苦労で…

大変でしたが、この副作用も

3日程で落ち着いてくれました。

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妊娠35週に到達

妊娠35週にマグセントを外してもらい、

リトドリンの流量を下げて

35週5日目に点滴が全てはずれました。

この入院期間、まだ小さな息子の近くに

いてあげられない事が凄く心苦しかったのですが

家族や周りの人達に助けてもらい、

看護師さん助産師さんもいい人ばかりでした。

2ヶ月間入院していたので、

点滴外れて安静解除になった日には

みんなにおめでとうと言葉をいただきました。

涙が止まらない日もありましたが

なんとか乗り越えられました。

母は・・・。

私の母は子宮頸管無力症で

私がお腹に居る時半年入院したと聞きました。

母はトイレさえも歩けなかったらしく

半年ずっとベッドの上だったと…

それを聞いたおかげで私なんてたったの2ヶ月、

と前向きに思えた気もします。

もちろん毎日が前向きでいられるわけもないのですが、

楽しく過ごすも泣いて過ごすも

時間の流れる速さは変わらないので

なるべく楽しく過ごせる工夫を

自分なりにして乗り越えました!

2ヶ月入院したおかげで

出産時は看護師さん助産師さんが

みんなが交代ごうたいお祝いしにきてくれて、

入院していい事も沢山あったなぁと今では思えます!

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まとめと感想

今回の方は、妊娠26週から子宮頚管長が

どんどん短くなり、妊娠27週に入院されています。

転院先の病院で、ウトロゲスタン膣錠を

開始されています。

詳しくは、別の記事にも書いていますが、

まだ保険適応になっていない、黄体ホルモンの

薬になります。

ですので、自費?だったのかなぁと少し

気になりました。

また妊娠33週で3分間隔の張りがきた

ということで、本当に不安だったでしょう。

その時にマグセントが開始になって

いるようですが、マグセントって

”妊婦殺し”と言われているんですね。

知りませんでした・・・・が、

そういいたくなる気持ちは、とてもよく

わかります。私もマグセントが開始に

なった時は、本当に辛かったのを覚えています。

私も、切迫早産での長期入院の経験は

辛いものではあったけれど、大切な経験だった

なぁと思います。

大げさではなく、自分の「死生観」が

変化したできごとだったなぁと思います。

今までの自分は気づいていなかった

色々なことに気が付いた。

というのも、事実だと思います。

元気で健康に子どもが産めたら一番ですが、

そうでない人もたくさんいます。

その経験を通して、沢山学ぶことがあったので、

その経験を大切に、子育ても仕事も

していけたらいいなぁと思います。

最期までお読みいただきありがとうございました。

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