切迫早産の経験談を掲載します。
2015年以降にお子さんを産まれた方のものです。
妊娠22週に絨毛膜羊膜炎から出血し
切迫早産になり、即入院し治療開始に
なった方の経験談です。
医学的なことについて知りたい方は、
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【女医ブログ】と頭についている記事は、
管理人である医師が責任を持って記載しています。
母からのアドバイス
1人目の子を妊娠している時でした。
母に、私を妊娠していた時、
切迫早産になって1ヶ月入院して
大変だったという話を聞き、
わたしも気をつけて過ごすように
と言われていました。
しかし、初めての妊娠で気をつけると
言ってもどう気をつければ良いのか分からず、
一般的に言われている重い物を持たない、
体を冷やさないという事を気にかけながら
過ごしていました。
安定期に
そして安定期に入り、
旦那とどこかに出掛けよう
という話になり、
車で1時間ほどの牧場へ
行くことになりました。
その頃は妊婦健診も順調で、
産科の先生に行っても問題ない
と言ってもらえ、安心して
出掛けたのを覚えています。
今思えば私自身、『安定期』という言葉に
安心しきっていたんだろうなと思います。
出掛け先では、休息を取りながら
行ったのですが、なんだかんだで
体を動かす事が多く、何より、
助手席に乗っているだけでも
車の振動や段差を乗り上げる時の
揺れでお腹に力が入り、
落ち着かなかったです。
出血
その日は何事もなく終わったのですが、
その約1週間後に問題が起こりました 。
朝旦那が仕事に行くので目を覚まし、
トイレへ行くと下着に
少量の鮮血がついていました。
それを見た瞬間頭の中が真白になり、
どうして?どうして?とそればかり
考えていました。
そして急に怖くなり、すぐ布団に横になりました。
旦那が、どうしたの?と声をかけてきてくれて、
出血があったことを伝えました。
お腹の張りを自覚
旦那は仕事を休めないとの事で
わたしはそのまま横になっていたのですが、
時間が経つにつれ、
お腹が石のように固くなっている事に
気づきました。
その時のわたしはお腹の張り
というものがどういう感じなのか
わからなかったのですが、
お腹がカチカチだったので
これはただ事ではないと思い、
すぐに病院へ連絡しました。
しかし、個人病院だったからなのか
すぐに受診という事も無く
診察時間内に来てくださいという返事でした。
電話を切った後もお腹のカチカチが物凄く、
ますます怖くなり、
この状態はすごくまずい事なのでは?
と泣きそうになりました。
もしかして病院に行ったら
このまま入院になるのでは?と
この時考えていました。
病院受診
自分で病院まで車の運転をしてはいけない
と思ったので、親に電話をし、
乗せていってもらいました。
病院に着いて受付で事情を話し、
診察してもらうと
絨毛膜羊膜炎からの切迫早産
と診断を受け、即入院になりました。
妊娠22週で絨毛膜羊膜炎で入院
この時妊娠22週と少しでした。
ベッドで寝たまま、
起きていいのは食事とトイレ
と診察の時のみ。お風呂はなし。
止まることなく続く点滴での
抗生物質とお腹の張り止めのズファジラン。
しかしお腹の赤ちゃんのため
と安静にし続けました。
2週間程の入院で出血が収まり、
絨毛膜羊膜炎の症状も落ち着いてきて
退院日が決まりました。
お腹の赤ちゃんを守れるのは自分だけ。
この事をきっかけに自分の体を
もっと大切にしよう。
と気をつけるようになりました。
お腹にいる10ヶ月間。
大変な事もあるけれど、
貴重な時間なので
大切にして欲しいなと思います。
「絨毛膜羊膜炎から切迫早産に」のまとめと感想
今回は、安定期に出血から絨毛膜羊膜炎と診断され、
切迫早産と診断になり、入院になった方の体験談を
掲載しました。
切迫早産の原因の一つに絨毛膜羊膜炎がありますが、
早産になる確率も高い病気の一つです。
今回の方は安定期に入り、車で一時間ほどの場所に
遊びにいった1週間後になったとのことでした。
その小旅行との関連は不明ですが、
最近は「マタ旅」というのが流行っていますね。
妊婦雑誌や、インスタ、テレビ、旅行代理店など
様々な所で聞きますが、ほんとに危険です。
安定期に勧められることがおおいようですが、
そもそも「安定期」というのは妊娠が安定している
という時期ではなく
胎盤が完成して「胎盤と臍帯(へその緒)と胎児」の関係が
「安定した」という意味です。
さらに、悪阻が収まってくる時期でもあり、
言葉が「安定期」なので、大丈夫なんだと
誤解されていますね。
妊婦さんが旅先でトラブルになると
病院も妊婦さんも家族も
本当に大変です。
病院側は今までの情報がないですし、
妊婦さんがどのような状態でどのようなリスクが
あるのか把握するは大変です。
妊婦さんと家族は、即入院と言われると
家族は仕事で帰ることになり、
ただでさえ不安なのに、妊婦さんは一人で
知らない土地に入院することになります。
もし旅行先が海外だと、医療費が膨大になる
という問題もあります・・・。
産婦人科の先生は、誰一人「マタ旅」に賛同している
人はいないと思います。
皆さんも気を付けて下さいね。
また絨毛膜羊膜炎は、抗生剤で治療を行い、
改善が乏しいときは、胎児の安全も考え、
出産になることも多い病気です。
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最期までお読みいただきありがとうございました。
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