【女医ブログ】切迫早産の記録~陣痛・出産~超スピード安産!?

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女医ブログをお読みいただき

ありがとうございます。

切迫早産の私の妊娠記録/出産記録を

記載しようと思います。

今回は長男の出産記録です。

2015年当時のものですので、

今とは少し事情が違うかもしれません。

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切迫早産の記録:陣痛開始

妊娠36週5日の早朝の5時に

お腹が痛いなぁと思い起きて、

トイレにいった時におしるしがあり、

自宅で陣痛が始まりました。

すぐに主人を起こしましたが、

あいにくの大雪の日。

すぐに車に乗ることはできず、

まずは、雪かき/雪下ろしが必要でした。

主人が必死に雪かき/雪下ろしを

してくれている間に、

陣痛の間隔は5-8分になっていました。

クリニックに電話したら、

安全にできるだけ早く来てください

とのことでした。

車に乗り込み出発しましたが、

道路も雪が積もり危ない状況。

(大きな道は除雪されています。)

雪のせいで、車がガタゴト揺れるのですが、

それが辛かったです。

普段なら10分ほどで行けるのに、

倍ほどの時間がかかったと思います。

(雪かきなどの時間を入れると40分程かな?)

クリニックに到着

出産予定の参加のクリニックに到着しました。

事前に電話をしていたので、

すぐに助産師さんが対応をしてくれました。

ただ、

「初産ですよねー。じゃあ陣痛室に」

ととっても悠長な感じ。

私は切迫早産で入院していた病院と

出産する産科のクリニックが異なり、

しかも産科のクリニックは3日前に

1回受診したのみでした。

この助産師さん全然状況わかってないな・・・。

と正直思いました。

なので、

「私、切迫早産で長期入院していて

前回の受診で、すでに子宮口3㎝開大してる

って言われてるんです。」

と言いました。

私の心の中では、

「陣痛室に行くとか、

そんな時間ないと思うけど」

と思っていましたが、

そんなにストレートにはいえず・・・。

助産師さんは若干不満そうでしたが、

すぐに診察してくれました。

診察をしたら、慌てた感じで、

すぐに電話をして

「○○さん、もう子宮口全開大してるから!

分娩室の準備して!」

とか、言っていました。

「電話してから、ここに来るまで

40分以上あったんだから、

患者状況くらい把握しろよ。」

と同じ医療従事者として思いました。

ということで、陣痛室には入らずに、

直接分娩室にいくことになりました。

私は、クリニックに到着した時点で、

子宮口が全開大の状況でしたので、

そのまま分娩室にいきました。

赤ちゃんが生まれたのは、

それから4時間半後のことです。

これって実は時間がかかり過ぎているんです。

遷延分娩・分娩停止という状況になっていました。

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遷延分娩・分娩停止とは?

陣痛から分娩までは、
分娩第1期
分娩第2期
分娩第3期

までに分けられます。

分娩第1期

10分以内の陣痛が
1時間で6回以上訪れると
陣痛開始です。

最終的に子宮口(子宮の出口)は
10cm程度開いた状態になります。
(子宮口全開)

ここまでを分娩第1期と呼びます。

分娩第1部期の長さは個人差がありますが、

初産婦:10~12時間

経産婦:4~6時間程度

が平均です。

分娩第2期

子宮口が全開になってから
赤ちゃんが出てくるまでの期間です。

初産婦:1〜2時間、
経産婦:30分~1時間

程度です。

分娩第3期

赤ちゃんが産まれてから
今まで赤ちゃんとお母さんを
つないでいた胎盤が出てくるまでを、
分娩第3期といいます。

遷延分娩とは

分娩第1期に入ってから、

初産婦:30時間
経産婦:15時間

が過ぎても赤ちゃんが分娩されない状態のことです。

また

子宮口が全開になる分娩第2期になった後、

初産婦:2時間以上
経産婦:1時間以上

経過しても赤ちゃんが出てこないと、
第2期遷延・分娩停止と判断されます。

私の場合は、分娩第1期は、40分くらい?

でしたので、とても早かったのですが、

分娩第2期がゆうに2時間以上かかって

いますので、

第2期遷延分娩、分娩停止になっていました。

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遷延分娩の時の対処は?

水分や食事を摂る

遷延分娩と脱水・低エネルギーの
関連性については厳密には
解明されていません。

しかし出産というのはやはり
体力勝負ですので、
食事や水分はとれる範囲でとりましょう。

私は、これが全然できていませんでした。
陣痛開始は早朝の5時でしたので、
前の飲食は前日の夜ご飯です。

雪のこともあり、バタバタしていたので、
陣痛開始後は何も食べていませんでした。

メンタルを落ち着かせる

陣痛が長引いているのに
赤ちゃんがなかなか産まれないと、
不安になる方が多いです。
落ち着くことが大切です。

私の場合、これは当てはまりませんが、
逆に落ち着きすぎていた感じがあります。

まず、陣痛が始まって、数時間でしたし、
時間が長いという感覚はなかったです。
(初産でしたし、12時間くらいはかかるかな?
と勝手に思っていました)

陣痛が始まった時、
やっと安静から解放される!と思って
正直嬉しかったです。

陣痛・出産なんて、どんなに痛くても、
長くて数日です。

私が切迫で安静にしていた4カ月半の
辛さを思えば、そんな痛みはなんとも
なかったです。

さらに、出産のときは
NSTのモニターをつけて、
赤ちゃんの心音が聞こえる状態に
してありますが、
私は入院していた時は
毎日+アルファでNSTを付けていました。

そして、モニターの心音を聞きながら
寝たり、「張りが遠のきますように」と
リラックスしたりしていました。

ですので、NSTのモニター音が聞こえると
落ち着いてきてしまうのです!!

様々な点から、私は遷延分娩になっていました。

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医師・助産師がとる対応

人工破膜

普通は自然に破水するのを待ちますが、

なかなか分娩が進まない場合

分娩を進めるために、

医師・助産師が赤ちゃんの入っている膜を破り

破水させることです。

私の場合、

陣痛が始まって3-4時間の時点で

助産師さんが人口破膜をしていました。

陣痛促進剤の投与

母子ともに問題がなく、微弱陣痛が

原因だと考えられる場合に、

陣痛促進剤が投与されます。

投与するかどうかは医師の判断によります。

吸引分娩もしくは鉗子分娩や帝王切開による出産

母子の状態によっては、

吸引分娩や鉗子分娩、

帝王切開などを行います。

これは医師の判断によります。

分娩開始5時間経過

分娩開始4時間経過した時点で、

私の陣痛の間隔は10分弱の程度に

伸びてきていました。

普通の分娩は、陣痛の間隔が

10分⇒5-8分⇒2-3分

となり、赤ちゃんが出てきます。

一旦4-5分程度まで陣痛間隔は短くなったのですが、

徐々に伸びてきて、

人工破膜をされましたが、

あまり効果はありませんでした。

助産師さんに

「一旦休憩して、何か食べましょうか?

カロリーのある水分をとってください」

などと言われていました。

その後、確か陣痛促進剤を投与しました。

そして2-3分間隔で陣痛が来るようになりました。

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出産

陣痛の間隔は短くなったものの、

お腹の中の赤ちゃんの心拍が陣痛と

同時に低下するようになり、

至急で娩出(赤ちゃんを出すこと)が

必要となったため、

結局、先生が、陣痛に合わせて

お腹の上から赤ちゃんを

押して、出産しました。

先生がお腹の上から赤ちゃんを

押したのは2回ほどだったと思います。

産まれた赤ちゃんは元気に泣いていました。

まとめ

今回は陣痛開始~出産までをまとめました。

切迫早産後で、出産のときの体力が心配!という方は
こちらを参照下さい。

陣痛開始から出産まで初産で6時間ですので、

これだけ聞くと、超安産だね!と

皆から言われます。

いちいち説明はしないので、

「そうだねー」と合わせることが多いのですが、

6時間と言っても

遷延分娩になったり、

陣痛促進剤を打ったり

胎児心音が下がって、

先生に押し出してもらったり、

なんだかんだ大変でした。

とにかく元気に赤ちゃんが生まれてくれて

よかったです。

産まれた長男は少し早産で、

新生児黄疸になり、産科クリニック退院後

小児科に入院することになりました。

光線療法を受け、1週間弱で入院しました。

が、もうすぐ4歳になる息子は

元気に育っています。

本当に妊娠出産って楽じゃないな。

と思いました。

「妊娠は病気じゃない」って

さらっと言ってくる人に、

「それは人によります。

昔は沢山の女性が、妊娠・出産で

死んだんですよ。」

と言ってやりたいです。

長文を読んでいただいてありがとうございました。

前へ:「妊娠36週退院!陣痛開始」はこちら

第2子の出産記録はこちら。2018年に出産しました。

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